月は地球に最も近い天体であり、地球の衛星です。衛星とは惑星の周りを周る天体のことを言います。月は人類が地球以外で到達したことのある、ただ一つの天体です。満ち欠けなど、その神秘的な姿で昔から世界中で親しまれてきました。
目次
月のデータ
直径:3476キロメートル(地球の約4分の1)
地球からの距離:38万4400キロメートル
公転周期:27.32日
自転周期:27.32日
表面温度:-160度~120度
月は地球の大きさの4分の1もあり、衛星としては非常に大きなものとなります。重力が地球の6分の1しかなく、大気がほとんどありません。表面の温度変化が激しく、昼と夜の温度差はなんと280度にもなります。地球に近い天体ですが、環境は大きな違いがありますね。
いつも同じ面を見せている
月は地球にいつも同じ面を向けてまわっています。これは、地球を1周する間に月自体もちょうど1周自転するためです。むかしは月の裏側を見ることができませんでしたが、現在では月探査機が撮影した写真がありますので、いつでも月の裏側を見ることができるようになりました。
月のクレーター
プラトー、アルキメデス、コペルニクス、ティコ、プルバッハ、アポロ…これらの名前は全て、月の表面にあるクレーターに名付けられた名前です。主に科学者の名前がつけられています。クレーターは宇宙からの隕石がいくつも月の表面にぶつかってできたものです。一見美しく輝く月ですが、近づいてみるとデコボコしたお顔をしているんですね。
月に海がある?
月には海と呼ばれる平らな地域があります。海と言っても水はありません。他に高地と呼ばれる白っぽい岩石もあり、これらのデコボコが地球上から見ると、様々な模様に見えるのです。日本では餅つきをするウサギに見えると言われることが多いのですが、各国によって多種多様です。
月の模様の種類
大きなハサミをもつカニ、女性の横顔、バケツをもつ少女、本を読む老婆、ライオン、ワニ、ロバなど
月はどうやってできたのか
月の誕生は未だ謎に包まれています。地球が分裂して月ができた、宇宙の別の場所でできた月が地球の近くを通り過ぎようとした時に地球の重力によって捕らえられた、形成途中の地球に惑星が衝突し、その衝撃で飛び散った破片が集まってできた等諸説あります。
もし月がなくなったらどうなる?
もし月がなくなると、地球に多大な悪影響が出ます。地球の環境が安定しているのは月のおかげでもあるのです。月は地球の地軸を安定させ、自転を安定させています。また、月の満ち欠けが潮の満ち引きに関係していることはよく知られていますが、生命誕生の安定にも役に立っています。地球にとって月はなくてはならないパートナーなのです。
西洋占星術における月
月は昔から女性を表す天体とされてきました。その満ち欠けが感情の起伏を表すとされています。太陽が表面に見えている表の部分を表すならば、月は裏の部分を表しています。すなわち、人には見せない本音や真の姿、ありのままの自分を示しているのです。何かに傷ついたり自分の心が分からなくなってしまった時は、月の位置を見れば自分の本音が分かる、というわけです。
月が象徴するもの
人物:女性、母親、妻など
人体:体液など
物品:日用品、家事用品、育児用品、普段着、生理用品など
建物:家、宿泊施設、飲食店、公共施設、地下室など