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特殊なアスペクト グランド・クロス(大十字)
占星術にあまり興味がなくても、「グランド・クロス」という言葉は多くのひとがご存じなのではないでしょうか。
1999年7の月…でお馴染みの「ノストラダムスの大予言」でも有名なグランド・クロスは、アスペクトの1つです。ホロスコープ上で4つの惑星がそれぞれスクエア(90度)をつくり、ホロスコープのなかで大きな四角形が形作られます。
4つの惑星同がお互いに90度ずつの配置になるので四角形になり、全体で巨大な十字形を形作ります。これがグランド・クロスと呼ばれ、大凶、悪運を意味します。
90度の角度を持っていることは、活動宮、不動宮、柔軟宮のいずれかで結びついているということですので、グランド・クロスにも「活動のクロス」「不動のクロス」「柔軟のクロス」の三種類があります。
ノストラダムスの大予言1999年のグランド・クロス
1999年8月18日に、牡牛座に土星・木星が、獅子座に太陽・水星・金星が、蠍座に月・火星が、水瓶座に天王星・海王星がそれぞれ入るという形になり、地球以外の7つの惑星と、太陽・月がグランドクロスを形成しました。
このグランド・クロスは、ベストセラーになった五島勉氏の著書「ノストラダムスの大予言」で取り上げられ、日本で大きな話題になりました。20世紀末に起きる天体現象として終末思想などと結びつき、メディアなどでも度々取り上げられ、天変地異や世界大戦などで、人類が滅亡するといような不安が煽られ、社会現象になりました。
結局、1999年に人類社会は滅びることはなく現在も人類社会は続いているわけですが、この「ノストラダムスの大予言」という書籍によって「グランド・クロス」という言葉は有名になり、おどろおどろしいイメージがつきまとうことになりました。
グランド・クロスは創造と破壊を象徴
グランド・クロスは、確かに特別なアスペクトではありますが、占星術上起こりうる星の配置であり、それが起きたからといって、すわ人類社会が滅亡するわけではありません。
個人のホロスコープでもグランド・クロスを持つ人はいます。ただ、特別なアスペクトであることには変わりなく、絶えず「創造と破壊」を繰り返す波乱万丈の、激しく苦しい人生を送るケースが多いようです。
困難に打ち勝つ精神力があれば、大きな成功を修める可能性もあるホロスコープと言われています。
ティ・スクエア(T字型十字)とは
ティ・スクエアも特殊なアスペクトのうちの一つです。オポジション(180度)をつくる2個の星座に対して、スクエア(90度)をつくるもう一つの惑星があり、T字型の十字になるホロスコープです。
このアスペクトは、両立が困難な事柄や能力を発揮するのには何らかの障害が立ちはだかるという事態を暗示します。しかしこの場合も、困難を克服する強い精神力、たゆまぬ努力で成功へと道が開けるとされています。
グランド・トライン(大三角形)とは
3個の惑星がトライン(120度)を作り、ホロスコープ上で三角形を描く場合をグランド・トラインと言います。
120度ずつ角度を持つということは、火、地、風、水の要素の区分のどれかで三角形が形成されていることになります。よって、「火のトライン」「地のトライン」「風のトライン」「水のトライン」の4種類があります。
ホロスコープにグランド・トラインがあるひとは、本人の意志・目的がバランスよくと表れているとされ、困難や障害の少ない、幸運で平穏な人生を歩めるとされています。