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惑星と星

30歳の憂鬱と土星との関係

投稿日:2017年5月29日 更新日:

30代の深い悩みとサターン(土星)・リターンとは

20代から30代へと年齢を重ねる時、多くの人が自分の人生について色々悩みます。20代はまだ若い、まだ自由でいたい、まだ遊んでいたい、結婚も先で、まだまだ…、と、重要な決定は先延ばしにできる余裕があるのが20代です。
しかし30歳を超えたら、周囲からもそうそう若者扱いはしてもらえなくなります。当人も、仕事、恋愛、結婚等々で、これか先の人生について、29歳から30歳になるころ、大いに頭を悩ませることになります。
実はこの29歳、29年というのは、土星が太陽の回りを一周する公転周期と一致しています。
土星は土星外三惑星が発見されるまでは、占星術の世界では太陽系の最果ての星でした。あまり良いイメージはなく、最大の凶星とされ、災い、障害、死や病気を象徴する星とされました。外側から太陽系の星々を守り監視する厳父、厳然たる時間の神の象徴のイメージもあります。
いずれにせよ、非常に重く、厳しく、暗いというのがおおむね土星のイメージです。そんな土星が、丁度自分が生れた時と同じ位置に帰ってくるのが29年から30年なのです。
30代を迎える憂鬱さや心境の複雑さは、占星術的には、土星の影響があるというわけです。

厄年はすべて土星の影響がある?

土星の動きと人間のライフステージとの関係をもう少し見てみましょう。
人が誕生し、土星の公転がちょうど半分まで来た時、年齢は14~15歳の頃となります。ちょうど中学生の時期で悩み多き思春期真っ只中です。もう子どもではないけれど、まだ大人でもない頃の心身の不安定さは、皆さん経験があると思います。
そしてちょうど1周するのが29歳から30歳。現代は長学歴となり婚期も男女とも遅くなっていますから、一応成人式は20歳としても、一人前の大人として真に自立するのが、30歳前後と言えるのかもしれません。
そして土星が1周半するのが42歳頃。現代ならば人生の折り返し点であり、また色々と悩む中年期真っ只中の時期となります。
そして土星が2周する頃、還暦に近い年齢となり、ここでも、これから先の人生についてあれこれ悩む時期となります。仕事のリタイアもありますし、それまで忙しさにかまけ自身の健康についても構わず来て、ここにきてそれが大きく崩れてしまう可能性があるのも、60代前後のことが多いでしょう。
いわゆる心身の不調、様々な病気、精神的悩みのタイミングと土星の動きは、不思議なのですが絶妙に関係しているようです。
太陽系には華やか、幸運を象徴する星、吉星と言われる星々もありますが、なぜ土星のような暗い、重いイメージの星が、配置されているのでしょうか。

憂鬱にさせることで成長を促している

星の動きを測定することは、すなわち時間をはかることでした。
占星術の世界の伝統として、星々の動きとその支配を受ける人間の人生の節目節目が一致するのは、当然と言えば当然なのです。
ルネサンス時代の哲学者・マルシリオ・フィチーノは、ホロスコープ上の土星について掘り下げて研究しました。当時は、身体の中に黒胆汁という体液があると信じられていて、これを支配するのが土星と考えられていました。
土星の強い影響力を持つ時、この黒胆汁が体内で過剰になり、気持ちが滅入ってしまうと考えられていました。フィチーノはこれを「メランコリー」として土星と結びつけて考えました。メランコリーとは、鬱っぽい状態ということです。
現代でも鬱は何もできない状態のように捉えられがちですが、鬱とは、悲しみ、怒り、孤独感で、心身がパンパンになってしまった状態です。本来持っているエネルギーが、出口が塞がれてしまったため、出られなくなっているとでも言いましょうか。
自分の心や感情を置き去りしてしまった状態から脱却するには、鬱っぽくなって活動を一時停止し、静かに内省する時間がどうしても必要になります。人にそんな時間を与えようとするのが、土星なのです。
土星は暗く、重い。しかし、自分という魂の深さを知らしめてくれる星でもあるのです。

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