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惑星と星

黄道、天の赤道について理解しよう!

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黄道は太陽が1年かけて通る道

占星術の世界で必ず出てくる「黄道(こうどう)」という言葉。太陽の通り道と説明されますが、占星術初心者には、分かるようで分かりにくい言葉です。
昔の人々は、太陽を含め、すべての星々が地球の周りを回っているという天動説を信じていました。天動説の時代に生まれ発展した占星術は、地動説が常識になっている現代でも、地球が宇宙の中心である天動説で理論が成り立っています。
地上から観察者が空を見上げると、空は巨大な球体を半分に切ったその内側(まさしくプラネタリウムの星を映し出す天井)のように見えます。これは天球と呼ばれます。地上から星を見ると、恒星、惑星関係なく、すべての星は天球に張りついて見えます。
太陽をはじめ太陽系内の星々を地上から観察し続けると、天球に張り付いた星座の中を、1年かけて運行していくように見えます。実際は、地球の方が太陽の周りを自転しながら公転しているのですが、地上からは太陽が1年をかけて、地球の周りを1周する(=星座の中を一巡する)ように見えるのです。
天文学では、太陽の周囲を公転する地球の軌道面を「黄道面」と呼びます。この黄道面を、無限に宇宙のかなた、多くの星座と星々がまたたくところまで(実際は恒星が張り付いて見える天球と交わるところまで)延長し交わった線が「黄道」です。あくまでも、地球から観測した場合の太陽の通り道です。

天の赤道は実際の赤道を天球に投影したもの

地軸とは地球が自転する際の軸のことで、北極点と南極点を結ぶ直線です。地球の地軸は、太陽に対して真っすぐ立ってはおらず、約23.4度傾いています。
この太陽に対して少し傾いている地球の赤道を、黄道と同じように天球まで無限に延長して交わった線を「天の赤道」と呼びます。
黄道と天の赤道は、2点で交わります。これが春分点と秋分点です。黄道が南から北へ抜ける点が春分点、北から南へ通り抜ける点が秋分点です。

占星術で重要な春分点と秋分点

ご存知の通り、春分の日と秋分の日は昼と夜の長さが同じになります。そしてこの2日に限り、太陽は真東から昇り真西に沈みます。
この2日間、太陽から見ると、(普段は)傾いている地球の地軸が、ぴったり真横を向いているような状態になります。理論上、春分の日と秋分の日は、北極も南極も同時に日が昇ります。北半球でも南半球でも、地球上のどこでも同じように日が当たり、昼と夜の長さが同じになります。
占星術の世界では春分の日はとくに特別な日とされ、1年の始まりの日、今でいう元旦のような扱いをされてきました。古代バビロニア時代では、春分の日を年初でした。古代バビロニア時代は牡羊座に太陽が入る時節が春分で、年の始まりを告げる星座として、牡羊座もまた別格扱いされていました。
現代、カレンダーで確認すると、春分の日は毎年3月の20~21日頃です、日付が一定ではありません。地球の公転周期は正確には365日と約6時間かかります。春分の日も秋分の日も毎年ずれます。そのため、うるう年を設けて4年に一度を366日として1年の日数を調整し、厳密な計算により毎年の春分の日と秋分の日も決められています。
春分の日と秋分の日は以外は、地軸が北か南向きに傾いているので、北半球と南半球で季節が逆になり、北極と南極では、ずっと昼かずっと夜の日が一年のうちに起きるのです。
ちなみに地球の歳差現象のため、占星術が誕生した2000年前には牡羊座にあった春分点は、現在、魚座までずれてしまっています。それでも、今でも春分点が白羊宮(牡羊座)の0度と決められ、天文歴が作られています。

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