うしかい座とはどのような星座
うしかい座は黄道12星座に含まれる星座ではなく現代における星座の大元にもなったプトレマイオス48星座の1つです。うしかい座は黄道12星座と比べるとあまりメジャーな星座ではありませんが、春の星座を代表する1つでもあります。
うしかい座を構成する星
うしかい座を構成する星として最も明るい恒星の1つに1等星のアークトゥルスがあります。アークトゥルスは全天体の21ある1等星の1つで赤色巨星になっています。アークトゥルスと言う名前はギリシャ語で熊を護る者と言う意味から由来されています。1等星の恒星アークトゥルス以外にもベータ星のネカルやガンマ星のセギヌスだったり、イプシロン星のイザルなどがあります。
イプシロン星のイザルはうしかい座の恒星の中でも2番目に明るい星で2重星になっています。イザルはアラビア語で腰布と言う意味を持ち、19世紀ロシアの天文学者がオレンジと青の2重星でコントラストが美しいことから、ラテン語で最も美しいと言う意味のプリケルマと言う別名もあります。また、アークトゥルスはハワイの言葉で喜びの星を意味するホクレアと呼ばれています。
うしかい座を見つけるには
うしかい座は春の夜空に見ることができる星座です。最初にひしゃくのようになっている星の並びを見つけると北斗七星にたどり着きます。北斗七星を見つけたらひしゃくのようになっている形の柄のようになっている先端からカーブに沿って下に延ばしていくとオレンジ色に輝く明るい星があります。この明るいオレンジ色の星がうしかい座の1等星であるアークトゥルスです。アークトゥルスにたどり着くとネクタイのような形の星並びになっているのがうしかい座です。
うしかい座の由来とは
アークトゥルスはギリシャ語で熊を護る者や熊の番人と言う意味がありますが、一説によるとうしかい座の隣にあるおおぐま座を追いかけている様子からうしかい座と呼ばれるようになった説があります。
うしかい座にまつわる神話とは
うしかい座は古くからある星座の1つでうしかい座に関する神話には色々諸説あるとされていますが、その一説としてギリシャ神話に登場するアトラスがモデルになっていると言われています。アトラスは巨人族タイタン一族の1人で、争いを好まない性格をしていましたが、天空神ゼウスとタイタンの長でもある農耕の神クロノス率いる巨人族との戦いティタノマキアで破れるとゼウスから世界の西の果てで天空を支えるように命じられた人物がうしかい座の由来という説があります。また、ギリシャ神話に登場するアッティカの王イカリオスがモデルともされています。
うしかい座アークトゥルスには呼び名が
日本ではうしかい座の恒星であるアークトゥルスに様々な呼び名があるとされています。例えば、麦星や五月雨星・麦刈星などの愛称があり麦星の由来としては麦の刈り入れの頃、日没の空にアークトゥルスが輝くことからこの名前親しまれるようになったと言われています。また、うしかい座のアークトゥルスとおとめ座の恒星スピカは共に1等星で並んでいるように見える位置で別名夫婦星とも呼ばれており、アークトゥルスが男性でスピカが女性とされています。