かんむり座とは
かんむり座は現代における88星座1つで黄道12星座には含まれていませんが、古くから星座の元にもなったプトレマイオス48星座の1つに含まれています。別名北のかんむり座とも呼ばれている星座です。
かんむり座の探し方とは
かんむり座は春から夏にかけて見ることができる星座で、星座関連のサイトなどによっては春の星座か夏の星座どちらかになっていることがあります。見つけ方としては、最初にひしゃくのようになっている星の並びを探します。ひしゃくのようになっているものが北斗七星でひしゃくの柄になっている部分からカーブに沿って下に降りると、オレンジ色に輝く星にたどり着きます。このオレンジ色の星はうしかい座の恒星であるアークトゥルスです。
アークトゥルスを見つけたらネクタイの形のような星並びをしているのがうしかい座です。うしかい座を発見したら、その東隣に半円形のような星並びになっているものがかんむり座になります。また、かんむり座はうしかい座とヘラクレス座の間にも位置している星座です。
かんむり座に関連した恒星とは
かんむり座の構成として1番明るい恒星が2等星のアルファ星ゲンマで、ラテン語で宝石や真珠を意味しています。また、アラビア語で欠けたものの明るいものを意味しているアルフェッカという固有名があります。ゲンマ以外にもカッパ星の太陽系外惑星を持つ恒星や、直径が太陽の10倍以上あるオミクロン星の巨星などがあり、オミクロン星の巨星は別名かんむり座1番星とも呼ばれています。
かんむり座に関連した神話
かんむり座には関連した神話があり、ギリシャ神話ではその昔クレタ島に牛頭人身の怪物ミノタウルスがおり、クレタ王は毎年アテネの町から7人の生贄を捧げていました。ある年、生贄を捧げる際にアテネ王の息子で王子テセウスは生贄の1人として加わるのですが、クレタ王の娘であるアリアドネは王子テセウスに恋をしました。ミノタウルスの住んでいる所は王宮の地下にあるラビリントスで1度入ったら2度と出てくることはできないと言われている場所でした。
そこで、アリアドネは魔法の毛糸を手渡すとテセウスに毛糸をラビリントスの入り口にくくりつけて退治したら毛糸を辿って戻ると言うアドバイスをしました。テセウスはラビリントスへ向かうとミノタウルスを退治しました。テセウスは無事に戻ったらアリアドネをアテナイに連れて帰ると約束しましたが、神のお告げによりアリアドネの元を去っていきました。アリアドネはテセウスが去っていったことにより絶望しました。
絶望の縁に立っていたアリアドネの前に1人の神が現れます。この神が豊穣とぶどう酒の神であるディオニュソスで、ディオニュソスはアリアドネの美しさに惹かれやがて妻として迎えます。アリアドネを妻に迎えるとディオニュソスはアリアドネにかんむりを贈りました。この贈ったかんむりが後のかんむり座だと言われています。
かんむり座の様々な呼び方
かんむり座には様々な呼び方があり、日本では車星や太鼓星・首飾り星などがあります。また、かんむり座の星並びからへっついや地獄のかまど・荒神星・鬼のおかまなどの名称で呼ばれていることもあるようです。